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どうして難しくなるのか

突然ですが、質問です。

自分がつけた猫の名前と、友達のつけた猫の名前、どっちの方が覚えていられますか?

多くの人は、自分でつけた猫の名前だと思います。
これが、勉強が難しく感じる原因、勉強をおかしくしている原因と関係しています。

応用問題が難しくなる勉強

さて、計算などの基本(複雑な計算は除く)ができる子はそれなりにいます。 多くが苦戦するのは応用問題です。

応用問題を難しくしているのが「この問題はこう解く」という「解き方を学ぶ学習」です。その解き方は、誰かほかの人の頭で作られたものだからです。友達のつけた猫の名前より、覚えずらいでしょう。自分には不自然で、理解するのも、使うのも難しいというのは当然とも思います。

けれども「解き方を覚える以外に、どうやって解けるようになるの?」と考える人もいるかもしれません。

それは基礎の誤解のせいかもしれません。

基礎の大切さと使い方

大学では「解き方が分からない」ことをどう扱うかを学びます。解き方が分からないことに対して行うのが研究だからです。では「解き方が分からない」ものにどうアプローチするでしょうか?

そこで登場するのが”基礎”です。基礎は、その現象がどうなっているのか?を理解するための方法です。基礎を使うことで、少しずつどうなっているか分かり、どうなっているか分かれば、解決方法が現れてきます。

勉強も同じです。いや、人間が作った問題を解くのですから、研究より簡単かもしれません。基礎を普通に使えば、応用問題は結構難なく解けてしまうものです。基礎はこれほど強力なものです。

研究者がやっているように基礎を身につけ、研究者がやっているように基礎を使えばいい。(そうすれば、大学の先生たちが作る大学入試が解けるようになるは理屈だと思います。)

問題は小学生も、中学生も、高校生も、それができるのか?

結論を言えば、それは、できます。
・基礎の学び方を、応用できるようなしっかりしたものとして学ぶこと。
・理解するとき「そういうものだ」と理解するのではなく、実感できるように理解すること。
・「どう解くか?」と考えたり、工夫したりするのは、基礎を使って「どうなっているのか?」が分かってからにすること。
この3つのことを大切にして勉強すればいいのです。

もちろん、そうして自分でたどり着いた解き方は、目新しいものではなく、すでに知られている解き方であることが多いでしょう。それは当然なことです。基礎を使って自然に出て来るから、多く知られているのです。けれども、その解き方は、友達のつけた猫の名前ではなく、自分でつけた猫の名前です。忘れずらいだけではありません。どういう理由でその名前なのか、その猫がどんな特徴をもっているのか、そいうことも分かっているでしょう。だから、さらなる発展も応用も、もう準備はできています。

そのための仕組み

☆ノートの1対1指導
ノートには、その人の頭の中が現れます。それを見ることで、私たちはその人の頭の使い方のクセや弱点、盲点を読み取れます。できるだけその人の頭の使い方をベースにした方が、学習は楽です。これをベースに、さらにどうしたらいいのかを考え、学習を組み立てます。

そしてノートを基礎を使うための重要なツールとして使えるように学習を進めます。

☆”わかったつもり”を徹底的になくすこと
基礎の理解がしっかりしているのか、それともただ「そういうものだ」と覚えただけの”分かったつもり”なのか。これを丁寧に見つけ出し、実感できるような理解へ導くこと。

☆単語、覚えられない?
確かに面倒でイヤになることも多いものです。暗記をよりスムーズにし、さらに使える状態の知識へつなげるのも私たちの教えることです。

☆聞くこと・教わること中心の勉強から、共に考え共に解く勉強へ。
必要以上のことは教えません。
でも教えることが足らなくてもいけません。
生徒それぞれの思考を刺激し、生徒それぞれが考えて身につけられるように、過不足なく教えていきます。

勉強の主役は本人

☆一緒に作る宿題
宿題はムリで一方的な計画ではなく、生徒と一緒に決めます。自分で決定することにより勉強が与えられるものから自分自身のものへと変化し、自主的な学習となることを促します。

☆目的を知ってスピードアップ
学習計画には、目標に向けて何が必要かを、どうして必要かを生徒自身にも理解してもらい、納得して学習を進めてもらうことを大切にしています。今練習してることが、何を身に着けるためのなのかを理解していることで、習得の速さが変わります。

☆科目によって教師を分けないメリット
各科目の先生が別々に宿題を出したり、別々に考えたりすることを避け、科目間の連携を密にします。
必要なのは弱点補強なのか得意科目をさらに伸ばすことなのか?これが目標へ向けての学習配分を最適にします。

☆試験本番でどう動くか
試験本番に実力が発揮できなかったら、やはり意味がありません。
特に理系ではミスも実力不足と判断されますし、思いつかなかったというのもやはり実力不足です。
というのも、理系では高度な技術を扱いますから、ミスや気づかなかったでは済まされないのです。そのため、理系の大学教授の多くはミスや気づかないのは実力不足と判断しますし、厳しい大学では実験でミスや気づかなかったこと等があれば単位を落とし留年となります。
このような前提がありますから、本番でどうすれば実力が発揮できるかも十分に練習されていなければなりません。そのために不可欠なのが、問題用紙の個別指導です。
一人ひとりで、どうしてミスをするのか、どうして思いつかないのかが違います。これをできるだけ少なくするよう、試験中に何をどこにどう書いたらいいのか、どの順番で、どのような問題にどのくらいの時間を使えるのかを、実際に一人ひとりが行った過去問演習のテスト用紙を見ながら、検討します。これが問題用紙の個別指導です。

自分デキそう!感を大切に

分かる勉強をすると、勉強は嫌でなくなるでしょう。楽しさすら感じる人もいるかもしれません。
自分の頭を使ってできたことで「自分、できるじゃん!」と自信も持てるかもしれません。自分イケてる感を持って、将来を目指せるようになるかもしれません。楽しそうです。
だから「自分デキそうじゃん!」という気持ちを持てることを大切に勉強を進めます。

進路相談

☆進路のこと
今やっている勉強で本当はどんなことができるのか、それをしっかりと伝えていくこと。これを伝えると、今の勉強が将来へ繋がっていることが見えるから積極的な勉強へ変わります。普段あまり触れることのない勉強の価値を知って、今やっている勉強がどんなに大切なことなのか、現代の社会に不可欠なことなのかを知ってほしいと思います。

高校選び
大学受験へ向けた指導も行っておりますので、その高校の教材等から、どのような指針で各教科の学習を進めているのか等も推測することもできます。また、多様化した大学入試の形式等も踏まえ、子供の性格や学習スタイル、高校に望むものと合っているかどうか等をご相談しております。

大学・学部・学科選び
大学以降でどんなことが学べるのか、何ができるのか、理系は特によく分からない人も多いと思います。
スクラムnext塾長 田中は物理・生物・数理科学の研究で国際会議 Best paper award受賞経験もあります。この学際分野での研究知識や大学教授たちと話をした経験を活かして、大学・学部・学科選びや、推薦入試等の志願理由・入学後の展望等をサポートしております。
知りたい研究室のホームページや、論文・学会発表資料、大学のシラバスなどを調べて説明したり、一緒に読むことで、どんなことができるのかが分かるようにサポートいたします。

勉強の大敵

勉強の大敵は“いつかできるようになる”が潜んだ学習。

たとえば・・・
「たくさん問題を繰り返す。」というのは「たくさん問題をやっていれば、いつかできるようになる。」が潜んでいます。
「分かりやすい授業を聞けばできるようになる。」というのも「分かればできるようになる。」という不確実な思い込みが潜んでいます。

本当は“どうすれば解けるかを理解する”ことと“試験本番でも自力で解ける”ということには大きな開きがあります。「解答を見れば分かるけど、自分ではそれができない。」というのも少なくないでしょう。

「繰り返せば、いつか」ではなく「どうすれば、自分でもできるようになるか」を積極的に練習すべきでしょう。そうすれば、もっとできるようになるでしょう。

スクラムnextの学習:まとめ

・応用できる形で基礎を身に着けること。

・基礎の使い方を身に着けることで、自分の持っている力を活かして勉強を進められること。

・他人ごととしてではなく、自分ごととして納得した勉強をすること。
 (大人になっていくのですから、自分で決めて、納得して、やることをやってほしい。)

・時間を大切にして、行った努力ができるだけ実を結ぶ勉強であること。

・「自分、結構デキる!」という、自分にイケてる感を感じて、自信を持って勉強を進めること。
 自分自身を信頼できるようなってほしい。

・今の生活、勉強、受験と将来が繋がり、進路を選択していけること。
 (受験のための勉強にばかりならないこと。)

何だかキレイ事を並べたようにも見えますが、20年以上の指導経験上、これを実現した勉強の方が速いのです。というか、これを実現できない場合、結構な時間の勉強や努力をしてもらっても、なかなか成績の向上が難しいのです。

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