2学期に始めたいこと

高校生、大学生たちよ 新型肺炎感染拡大を解析してみないか?

準備

実際にやってみよう

まとめ

 このように、高校数学を使って考えることで、ある程度の量的な把握が可能になります。もちろん、ある程度のものであって、自分が把握するくらいにしか使えないものかもしれませんし、何らかのニュースと照らし合わせて何か関連性を感じたと、このような数値データはその因果関係を表すものではなく、数多くある関係事象の中の1つの可能性にすぎません。因果関係を考えるには、もっと精密なデータや解析が必要であることは注意してください。
 グラフには様々な特徴と、そのグラフに想定される関数形があります。拡大の量的尺度は「傾きの値、グラフが曲線か直線か(関数形)、どんなグラフで特徴が見えたか。」などによって把握したり比較することができるでしょう。「どんなデータをつくり、どんなグラフにして、どんな関数形を想定し、何を読み取るのか?」そして考察し、自分なりの解析を行ってみてはどうでしょうか?

 ここで紹介した方法は、もちろん精度の高いものではありません。高校生でも扱えるものです。とはいえ、高度な数学と比べて全く使えないものでもありません。私は首都大学東京の矢澤先生との共同研究で、mDFAという解析法を作り、心臓の拍動ゆらぎを研究していたことがあります。このとき、得られた心拍データの性質を読み取り、どんな方向性で解析を進めようか決定するとき最初に行っていたのが、ここで紹介した方法でした。グラフの理論がシンプルで、様々な仮定やモデルを前提とする必要がなく、グラフを表示するのも慣れてしまえば簡単にできるため、最初に行うこととして、有用でした。矢澤先生との研究では数年の間に出席した複数の国際会議で最優秀論文に選ばれていますから、この有用性というのはある程度あるものと考えています。

 大学生や高校生のみなさん、世の中の意見を聞くことも大切ですが、自分でできる解析やデータ収集を行い、批判するも評価するも、客観的に焦らず慎重に、自分なりに納得する判断で行ってみてはどうでしょうか?せっかく数学を学んだのだし、学校に行けず、家でやることがないなら、気が向いたらぜひやってみてください!

 そして、解析してみたら、どんな結果が出たかを、ぜひスクラムnextにメールで教えてください!皆でこの不安な時期を乗り切りましょう!

結果サンプル(片対数グラフの傾き)

東京の結果について

東京 結果サンプル

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