2学期に始めたいこと

学校の休校、4月中の塾の原則休講に伴う学習の遅れについて

 3月から各学校が休校となり、またスクラムnextでも4月9日(木)より5月7日(木)まで原則休講をお願いしておりました。5月からは私たちは厳重な対策のもとで授業を再開しておりますが、学校の休校は続いております。

 これに伴い学習の遅れに対する心配も大きくなっていることと思います。5月中旬の時点で、スクラムnextに通う各生徒の様子を見ての学習の遅れの様子をご報告申し上げます。

スクラムnextでの学習

 元々私たちの学習で第一に重視しているものは「基礎のエッセンスの徹底」です。基礎のエッセンスとは世間一般的に基礎と言われているものの中から「ミスの防止ができる基礎」 「応用できる最重要の基礎」を特に抽出したものです。これらをミス防止可能な形、応用可能な形で理解し身に着けることで「自分の実力を発揮できる力」「限界のない応用力」をつけていくことができます。

 エッセンスの取り出しにより「解き方を学び、覚える」タイプの一般的な学習より必須事項が少なく、そのために基礎の定着もしやく、最重要事項がしっかりとするために応用も楽になります。どんな応用問題も基礎を使って解かれます。安易な学習ではその使い方を練習せず、解き方の暗記を行いますが、実際は暗記の方がはるかに時間がかかり、実力の上限も低くなるのです。基礎の使い方を練習する場合、繰り返しの量より1回1回の丁寧な着目や問題文を読みながら行う分析プロセスが大切になりますが、私たちはその着目やプロセスを応用問題での指導の中心にしております。暗記学習に頼らず、このプロセスが丁寧に行われて練習が進むかどうかで応用力の獲得に差がつきます。

例年の学習ペース(小学生・中学生)

 通常の授業ペースの場合、この学習によって中学生では定期テスト1ヶ月ほど前にその範囲の学習を終え、ミス防止と応用練習を繰り返しテストに備えます。1学期であれば例年4月第3週には中間テストの範囲を終えて、繰り返し学習に入ります。

 小学生では半年から10か月で1年分の内容を終えるペースになっております。これに加え、いわゆる思考力重視型の算数を受講している生徒では、問題の分析の仕方と基礎知識の適用を身に着ける練習を行いながら進めております。小学5年生以上ではおよそ3か月ほどである程度の分析力が身につきはじめます。

今年度の学習ペース(中学生・小学生)

 中学生では、今年度は4月の休講により4月第3週よりやや遅れましたが5月中旬に例年の中間テストの範囲の学習を多くの生徒が完了しております。例年の学校のペースよりやや速いペースと言えます。

 応用問題につきましては、時間が多くあることが功を奏した生徒も多く、時間の余裕が丁寧さにつながり、例年より応用問題への対応がスムーズに進んでいるケースが多い傾向にあります。

 このように心配される学習の遅れはほぼ無い生徒の方が多い状況となっております。私たちも休講の影響を気にしておりましたが、ホッとしております。

 小学生では、遅れるどころか大きく成長した生徒もいます。小学5年生の生徒は、3月までは通常の解き方でしたが、現在では応用のプロセスをかなり身に着けはじめ、分析を中心とした解き方に変わりつつあります。小学5年生で、中学、高校、大学受験、そしてその先にある大学での学問や研究などにつながる問題へのアプローチ方法を獲得しつつあることに、私は内心驚きながら、その子の将来が楽しみに思っております。この先もそれを失わないように丁寧な学習を進めてほしいと思っております。

今年度の学習ペース(高1~大学受験)

 高校での学習では、中学までの学びよりも体系化が進みます。
体系化というのは「小数の基本知識(基本理論)」「問題文(状況)の分析方法」「方針の選び方」を学び、練習問題を通して個々の具体的問題に適用していくという形のことで、学問本来の姿になります。(この「小数の基本知識(基本理論)」「問題文(状況)の分析方法」「方針の選び方」が先の説明での「基礎のエッセンス」にあたります。)

 体系化が進んだことにより、エッセンス重視の効果が、学ぶペースでも、応用力の到達度でも、より顕著に出て来ます。例えば”解き方を覚えて、練習する”タイプの勉強に比べ、覚えるべき項目が3分の1以下になります。応用力では、練習すべき問題のパターンがさらに減ります。その分、学習の効率化、短時間化が可能になります。

 特に数学ではスクラムnextオリジナルのテキストによりこの学習を行っています。
 このテキストは、大部分は生徒本人が読み進められるように作られており、私たちはサポートに徹します。これにより、学習効果が高く、速めのペースで身に着けることが可能になっています。例えば数学IIでは、通常の学習では1回90分の授業を週2回のペースで、初めて学ぶ生徒が4か月から半年ほど、復習の生徒は3か月ほどで大学入試の標準より若干難しいレベルの問題(河合の偏差値で60くらい)に対応できるようになります。
 今年度のような自粛期間でも、数学ではほぼペースの遅れはなく進めることができております。

 物理、化学、英語、現代文、古典などの他の科目では、問題自体は市販の問題集を使い、体系化した知識を与えながら進めております。そのため、数学に比べれば例年よりペースダウンがありますが、学校の学習や入試に向けての大きな後れにはならずに抑えられております。

 また、応用力につきましては、やはり時間の余裕が丁寧な分析や適用を後押したのか、高校生でも、定着の速い生徒が少なくありません。

学習の遅れについて

 このように見てみますと、小学生、中学生、高校生、大学受験生のすべてで、もちろん私が見ているのは、受講して頂いている科目のみになりますが、ほとんどの生徒が学校の休校、塾の休講の影響を少なく抑え、場合によっては有効に使えているように思います。生徒たちの頑張りを本当に素晴らしいなと感じております。

 学習の遅れがみられる生徒も若干おりますが、今後の学習でしっかりと取り戻していくことを目標に指導を行って参りたく思います。

 どうぞよろしくお願い申し上げます。

このページのトップヘ